ようこそ植森研究室へ
社会インフラを支えるうえで必要不可欠な材料、鉄。身の回りを見渡すと、自動車や船舶、建築物、橋梁、エネルギープラントなど、私たちの社会は鉄鋼材料で成り立っていることが分かります。これら鉄鋼材料の多くは、合金元素の添加や用途に応じた熱処理が施されており、強度や延性・靭性、耐摩耗性、加工性などが精密に制御されています。私たちの研究室では合金設計や加工熱処理を駆使することで、力学特性を担う結晶構造や金属組織をマルチスケールで制御し、高強度化・高靭性化を始めとする鉄鋼材料の更なる高機能化、ひいては鉄鋼材料の極限利用を目指した最先端研究を行っています。
植森研究室は、日本製鉄株式会社との共同研究を通した鉄鋼材料のイノベーションを理念として日々活動しています。特に九州大学材料工学部門の土山研究室との密接な協力体制により新規鉄鋼材料の創製、評価手法の確立、組織制御技術の提案など、非常に挑戦的な研究テーマに取り組んでいます。また、同じく材料工学部門の金子研究室、田中研究室との共同研究を推進しており、鉄鋼材料の力学特性発現機構や組織形成機構の解明に向けた研究を多数実施しています。
配属希望の方へ
植森研究室へは材料工学部門・土山研究室を通して、毎年数名の学生が研究協力者として配属されます。研究室配属時に、直接当研究室を志望することは出来ません。見学・相談は随時受け付けております。下記アドレスまでご連絡ください。
Mail: t-maeda [a] zaiko.kyushu-u.ac.jp (前田 拓也) (送信時は[a]を@へご変更ください)
TOPICS
博士2年浦中祥平くんと植森龍治教授が日本鉄鋼協会俵論文賞を受賞しました!
2022年3月17日
論文タイトル:電気抵抗測定法によるマルテンサイト中の固溶炭素量の評価 増村拓朗, 谷口大河, 浦中祥平, 平嶋一誠, 土山聡宏, 丸山直紀, 白幡浩幸, 植森龍治: 鉄と鋼, 106 (2020) 835-843
修士2年日高僚太くんが日本鉄鋼協会第182回秋季講演大会で学生ポスターセッション優秀賞を受賞しました!
2021年9月4日
発表タイトル:Fe-5%Mn合金のオースフォームドマルテンサイトにおける硬さおよび転位密度に及ぼす炭素の影響
博士1年浦中祥平くんがICOTOM19でBest Poster Awardを受賞しました!
2021年3月31日
発表タイトル:Morphology and Crystallography of Martensitic Structure in Medium Mn Steels